Press Release

J.D. パワー 2018年日本新車購入意向者調査(NVIS)

ボディタイプではSUV、エンジンタイプではハイブリットの検討率が増加傾向

J.D. パワー ジャパンは、今年で4回目となる日本新車購入意向者調査SM(NVIS:New Vehicle Intender Study)を実施した。

 

◆引き続き検討ボディとしてのSUV人気が顕著 ◆ 

 ボディタイプ毎の検討率の推移を昨年比で見ると、軽が27%から30%、ミニバンが28%から31%、SUVが31%から34%へとそれぞれ増加している。

 特にSUVの人気は変わらず顕著である。SUVは、全ボディタイプの中で最も検討率が高く、同時に2016年から3年間連続で検討率が増加している唯一のボディタイプである。さらに、SUV以外のボディタイプ検討者層をみても、同時にSUVを検討対象としている割合が増えている。例えば、2015年からの4年間の推移を見ると、セダンの検討者がSUVも検討している割合は、29%から36%、ミニバン、ワゴンではそれぞれ6%増加している。 

 

◆エンジンタイプ別では、ハイブリット検討層の増加が顕著◆

 次にエンジンタイプで見てみよう。購入を検討している車のエンジンタイプについて、ガソリン以外でみると「ハイブリッド」と回答したユーザーは半数以上の57%。次いで、「プラグインハイブリッド」20%、「ディーゼル」18%、さらに、「電気(EV)」15%、「燃料電池(FCV)」7% となっている。

2015年からの4年間の推移でみると、全体としてはハイブリッドの増加幅が最も大きい。全体からみると限定的ではあるものの、プラグインハイブリッド(PHV)と電気(EV)の検討者が6%増加している。

  

◆既存顧客のロイヤルティに変化◆

 どのメーカーでも、リピート層(過去にそのメーカーの車を所有した経験があり、現在もそのメーカーの車を所有しているユーザー)で、次回も同じメーカーの車を検討しているという割合が総じて高い傾向にある。しかしその割合はメーカーによって異なり、トヨタ、メルセデス・ベンツ、BMWなどは、リピート層で次回も同じメーカーの車を検討している割合が60%以上であるのに対し、一部のメーカーでは30%台と低水準に留まっており、顧客のロイヤルティにはばらつきがみられる。さらに主要ブランドにおける昨年からの変動幅をみると、ボルボ、フォルクスワーゲン、アウディ、三菱、ホンダではロイヤルティの改善幅が比較的大きく、MINI、マツダ、スバルにおいて低下傾向がみられる。 

  J.D. パワーのオートモーティブ部門 ディレクターである浦山浩一は以下のように述べている。

「最近のSUV検討率は引き続き上昇傾向が続いている。異なるボディタイプの検討層でも、SUVを候補に入れる割合が増えてきており、その裾野が広がっていると言える。用途やニーズの理解や競合モデルレベルでの情報比較など、ベストな1台を選択できるためのサポートがますます重要になってきていると言える。」

 

 

《J.D. パワー2018年日本新車購入意向者調査》 

当調査は、次回購入を検討している車のタイプ詳細(車の種類や仕様)や重視点、ブランド認知度や好意度、検討ブランド/モデル、ブランドイメージ、更には新技術に対する興味や関心など、消費者の意識や購買行動に関する情報を広範囲に収集している。

 

■実施期間:2018年6月~7月 ■調査方法:インターネット

■調査対象:今後1年以内に新車乗用車の購入を検討している消費者

      ※現保有車の有無、新車・中古車の別は問わない

■回答者数:10,000人

 

*J.D. パワーが調査結果を公表する調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画実施したものです。

J.D. パワーでは、本調査以外にも、毎年複数の自動車関連調査の結果をリリースとして発表しています。

 

  ~2018年J.D. パワー 自動車関連調査発表スケジュール~

  ■ 日本大型・小型トラック顧客満足度調査 (1月17日)

 日本自動車初期品質調査 IQS(8月22日)

  ■ 日本自動車セールス満足度調査 SSI(8月23日)

  ■ 日本自動車サービス満足度調査 CSI(8月31日)

  ■ 日本新車購入意向者調査 NVIS(9月12日)

  ■ 日本自動車商品魅力度調査 APEAL(9月20日)

  ■ 日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査(純正ナビ:10月5日、市販ナビ:10月26日)

  ■ 日本自動車耐久品質調査 VDS(10月25

J.D. パワー 2018年日本新車購入意向者調査(NVIS)