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日本市場における新車の燃費は向上したものの「燃費が悪過ぎる」という顧客の指摘が増加

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日本の新車初期品質のブランド別ランキングでレクサスが1位

東京:2012年8月30日 ― 新車保有者が報告する燃費は前年から向上したが、燃費が悪すぎるとの不具合の指摘が前年から増加したことが、J.D. パワー アジア・パシフィック2012年日本自動車初期品質調査(Initial Quality Study、略称IQS)によって明らかになった。


今年で2回目の実施となる本調査は、新車購入後2~9ヶ月における車両の初期品質を測定する目的で行なっている。本調査では227の項目にわたって顧客の不具合経験を聴取しており、それらの項目は外装、走行性能、装備品/コントロール/ディスプレイ、オーディオ/エンターテインメント/ナビゲーション、シート、空調、内装、エンジン/トランスミッション、その他の9つのカテゴリーに分かれている。すべての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘件数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。


日本市場における初期車両品質の業界平均は前年から7%改善し101PP100となった。これは2012年米国自動車初期品質調査の業界平均102PP100とほぼ同水準となる。


調査の結果、燃費に対する顧客の意識が高まる中、新車保有者の知覚する燃費が向上していることがわかった。自動車メーカーの燃費改善に向けた取組みにより業界全体の燃費(調査回答データ平均)は15.8km/リットルとなり、前年から0.9km/リットル向上した。


燃費は向上したものの、顧客が「燃費が悪過ぎる」と指摘した件数は前年の2.7PP100から15%増加し3.1PP100となった。不具合指摘件数の多さは、「前席のオーディオ/エンターテインメント/ナビが不便」(3.4PP100)に続き全不具合指摘項目の中で2番目となっている。


「燃費が悪過ぎる」不具合指摘の増加は主に軽自動車、コンパクトカーで生じている。


J.D. パワー アジア・パシフィックのオートモーティブ部門シニアディレクターである川橋敦は、『業界全体で燃費の向上は見られるものの、ハイブリッド車も含めたモデルが存在するコンパクトカーでは顧客の燃費に対する高い期待がそれをさらに上回ったと考えられる。自動車メーカーには、燃費改善に向けた努力を継続するとともに、この状況を踏まえ、顧客の燃費に対する期待値を適正な水準に保つために車両の実際の性能を顧客に伝えるための取組みが求められる』と分析する。


本調査ではCVT(無段変速機)搭載車の比率が前年の66%から75%に増加していることもわかった。特に軽自動車では前年の58%から79%に増えている。CVT車の増加とともに指摘が増えている不具合が見られた。CVT車は「変速中のもたつき/遅れ」の不具合指摘件数がAT車に比べて50%多い。


『自動車メーカーにより燃費向上技術としてのCVTの採用が進んでいることによる影響が窺える。一方で、CVTの変速中のもたつきに対する顧客の目線は厳しく、今後もCVT搭載車が増えていくとすると自動車メーカーやサプライヤーは変速性能に対する顧客の期待をより的確に捉え、不具合指摘の低減に取組むことが求められる』と川橋は指摘している。


その他の主な調査結果は、以下の通りである。

  • 大半の分野において前年より初期品質が7~19%程度向上している中で、オーディオ/エンターテインメント/ナビ分野は1%の改善にとどまっている。空調分野は不具合指摘件数が前年から1%増加した。
  • 製造不具合※1は前年から14%改善したが、設計不具合※2は4%の改善にとどまっている。不具合指摘件数の業界平均101PP100の57%を設計不具合が占めている(前年は56%)。
  1. 「壊れる」や「動かない」など、主に製造に起因するもの
  2. ユーザーの期待を設計仕様が満たさないため、「使い勝手が悪い」等、主に設計に起因するもの

2012年ランキングのハイライト

レクサスは総合IQSスコア(不具合指摘件数の平均)が66PP100で、ブランド別ランキングで第1位となった。第2位はトヨタ(92PP100)、第3位はホンダ(95PP100)となった。


ランキング対象の51モデルのトップに立ったのは昨年12月に発売されたトヨタのアクアとなった。アクアの総合IQSスコアは55PP100と不具合指摘件数は業界平均よりも46ポイント少ない。


今回ランキングが発表された4つの車両セグメント別のランキングは以下のようになった。

  • 軽自動車セグメント:スズキ アルトが2年連続の軽自動車セグメント1位となった。2位はスズキ MRワゴン、3位はダイハツ ミライースとなった。
  • コンパクトセグメント:トヨタ アクアが1位となった。以下、2位がトヨタ ラクティス、3位が日産 キューブと続く。
  • ミッドサイズセグメント:レクサス CT200hが1位、トヨタ カローラアクシオ/フィールダー、トヨタ プリウスがそれに続く。
  • ミニバンセグメント:ホンダ フリードが1位となった。フリードは前年から不具合指摘件数が13PP100減少し順位を上げた。以下、トヨタ WISH、トヨタ ヴォクシーが続く。

2012年の日本自動車初期品質調査は、新車購入後2~9ヶ月経過したユーザー10,758人から回答を得た。調査対象の車両は全16ブランド、97モデルであり、有効サンプル数が100サンプル以上のモデルをランキング対象としている。調査は2012年5月に実施された。


日本自動車初期品質満足度は、J.D. パワー アジア パシフィックが日本で実施している消費者を対象とした8つの自動車関連のベンチマーク調査の一つである。2012年に実施するその他の調査は以下のとおりである:

  • 2012年日本冬用タイヤ顧客満足度(W-TSI)調査は、自家用の乗用車(軽自動車を含む)のスタッドレスタイヤに対する顧客満足度を測定したもので、5月に発表。
  • 2012年日本自動車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査は、新車で購入した際の販売店の対応に関する顧客満足度を測定したもので、8月に発表。
  • 2012年日本自動車サービス満足度(Customer Service Index、略称CSI)調査は新車購入店でサービスを受けた際の顧客満足度を測定したもので9月下旬に発表予定。
  • 2012年日本自動車商品魅力度(Automotive Performance, Execution and Layout、略称APEAL)調査は新車購入後2~9ヶ月における、自動車の性能やデザインに関する商品魅力度に関する評価を測定したもので9月下旬に発表予定。
  • 2012年日本OEタイヤ顧客満足度(Original Equipment Tire Customer Satisfaction Index, OE-TSI)調査は新車に装着されたタイヤの満足度を測定したもので10月に発表予定。
  • 2012年日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査は自動車メーカー純正ならびに市販ブランドのナビゲーションシステムの満足度を測定したもので10月に発表予定。
  • 2012年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査はリプレイスタイヤを新品で購入した顧客の満足度を測定したもので本年11月に発表予定。

*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。

株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックについて

当社は米国J.D. パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990 年に設立された。自動車業界を始め通信、IT、金融、保険、トラベルなど様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサルティングを実施している。尚、J.D. パワーではシンガポール、北京、上海、バンコクに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムで調査を実施している。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトwww.jdpower.co.jpまで

J.D. パワー・アンド・アソシエイツについて

ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門であるJ.D. パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。

ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて

2011年9月12日にマグロウヒルは、国際的な金融市場に情報・分析サービスを提供する世界有数のビジネス情報サービス企業であるマグロウヒル・フィナンシャルと、世界規模でのデジタル教育サービスに特化した教育事業のマグロウヒル・エデュケーションの2社に分割すると発表した。マグロウヒル・フィナンシャルの主なブランドはスタンダード&プアーズ・レーティング・サービス、S&P Capital IQ、S&P Indices、プラッツ・エナジー・インフォメーション・サービス、J.D. パワー・アンド・アソシエイツである。

世界40カ国に280カ所以上の拠点、約23,000人の従業員を有し、2011年の売上高は62億ドルにのぼる。詳細はウェブサイトwww.mcgraw-hill.comまで。

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