Press Release

MVNO浸透における課題は「認知率」「料金プラン」「電話機」

今後携帯電話会社を変更したい人のうちMVNOに移行したい人は2割弱

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木郁、略称:J.D. パワー)は、2015年日本携帯電話サービス顧客満足度調査<MVNOに関する意識・利用実態編>の結果を発表した。

当調査は、全国の10地域(北海道/東北/北陸/関東/東海/関西/中国/四国/九州/沖縄)においてNTTドコモ、au、SoftBankの携帯電話を利用している個人を対象にMVNOに関する意識と利用実態を聴取したものである。2015年7月にインターネット調査を実施し、総計31,200人から回答を得た。

 尚、2015年日本携帯電話サービス顧客満足度調査<顧客満足度編>は、9月30日(水)13時30分に発表予定である。

この1年以内にNTTドコモ、au、SoftBankといった大手3社の携帯電話サービスに新規加入した人で、携帯電話サービスを選ぶ際にMVNO(「SIMカードと電話機をセットで購入」もしくは「SIMカードのみ購入し、手持ちの電話機に差して利用」のいずれかのタイプ)を比較検討の選択肢に入れた人は5%。MVNOを比較検討時の選択肢に入れなかった理由としては「MVNOはなかった/知らなかった」が37%で最も多かった。一方、「MVNOはあった/知っていた」にも関わらずMVNOを検討しなかった理由としては、「料金プランが良くなかった」「欲しい電話機がなかった/使いたい電話機に対応していなかった」との回答が多かった。その背景には、月々の利用料金は安くはなるものの速度制限がかかるデータ通信容量の上限が低い等、サービス内容に比べ料金プランが魅力的に見えなかったことや、MVNOが提供する電話機に人気端末が少ないことがあったと推測される。

大手3社の携帯電話を利用している人の中で、今後携帯電話会社を変更したい(ぜひ変更したい+やや変更したい)と回答した人は22%いたが、このうち16%がMVNOに変更したいと回答した(図)。属性別にみると、男性でMVNOに変更したいと回答した人の割合が相対的に多かった。なお、現在利用している携帯電話会社や電話機タイプ(スマートフォン/フィーチャーフォン)で大きな違いはみられなかった。 

*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。

 

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